貧血の症状
貧血の症状
貧血には、長い朝礼などでバタンと倒れる「脳貧血」と、赤血球の鉄分が足りなくなる「鉄欠乏性貧血」があります。脳貧血は「起立性低血圧」のことで、その名のとおり、立ったときの低血圧で脳に運ばれる血液量が減ったために起こる立ちくらみのことです。一過性のもので、しばらく横になれば脳への血流が元に戻り、脳貧血も治ります。
問題となるのは「鉄欠乏性貧血」。
血液検査で赤血球のヘモグロビン値を調べないと診断がつきません。
ふだん、そう頻繁に検査を受けたりしないので、いつの間にか貧血が進行していることがあります。
貧血になると、さまざまな自覚症状が現れます。
しかし、貧血がゆっくり進行すると自覚症状に気づかない場合も多いのです。
貧血の症状を改めてチェックして、思い当たる症状があれば、貧血を疑った方がよいでしょう。
初期に起こりやすい症状から並べてみます。
貧血の初期に起こりやすい症状
- 顔色が悪い
- まぶたの裏、唇や口の中の血色が悪い
- 爪の血色が悪い、白っぽい
- ちょっとしたことで心臓がドキドキする(動悸)
- 階段や少しの駆け足で、息があがってしまう
- 身体がだるい
- 疲れやすい
- 集中力がない
- 目の下のクマが目立つ
- 頭痛が増えてきた
- めまいがしやすい
- 耳鳴りがする
- 手足が冷える
- 眠りが浅い、寝付きが悪い
- 氷や煎餅など固いものをガリガリ食べたくなる
- 爪が割れやすくもろくなる、反ってくる
- 食べ物の酸味が舌にしみる
- 肌がかさつく
- 髪の毛が抜けやすい、ぱさついている
- 食欲がない
- 吐き気がする
- 発熱がある
- 呼吸困難になる
また、貧血になりやすい生活習慣もあるのです。
貧血の症状がある場合は、生活習慣にも気をつけた方がよいですね。
貧血になりやすい生活習慣
- 朝食をとらない(鉄分補給のチャンスを逃している)
- 極端なダイエットをしている、またはダイエットを長く続けている
(栄養分が偏り、鉄分豊富な肉類・魚類を避けがち) - 食事中にお茶やコーヒーを飲むことが多い
(お茶・コーヒーに含まれるタンニンが、食事に含まれる鉄分の吸収を妨げる) - ジャンクフードが好き
(揚げ物、インスタント食品、スナック菓子など、鉄分の少ないものでお腹を満たしている) - 緑黄色野菜、海草類をあまり摂らない
(植物性の鉄分も大切な補給源、葉酸は鉄分の吸収を助ける)